Is it a reality?
今あなたの見ている空間は現実ですか?
それとも現実感のある仮想空間ですか?
工学的に言うと後者が正解らしいです。
先日参加したセミナーの一部でこんなことを教わった。
人間の外界認識機構の解明
①人間が外界を五感で得る物理的情報の8割以上は視覚から
②眼の網膜には桿体(輝度センサー)と錐体(色センサー)がある
③錐体(色センサー)は、網膜のほぼ中心部分(黄班)にしかなく、視野で5度(1m先でΦ10cm)で500×500程度の分解能しかない
④黄班では、視野のごく一部しか認識できないので、不随意微小眼球運動で常に眼球を細かく動かすことにより、外界を広く認識
⑤網膜からの信号を視神経と脳でリアルタイム処理
⑥得られた情報から、今居る空間全体を脳内に再構築し、現実感のある空間として私たちは認識している
簡単にまとめると、眼の網膜から得られた不完全で瞬間的には少ない情報を元に、脳内で広がりのあるフルカラーで180度近い視野までの現実感のある空間を構築し、私たちはそれを現実だと認識している。
今あなたの見ている空間は現実ですか?
それとも現実感のある仮想空間ですか?
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コメント
現実とは、ほっぺたをつねって再確認するものだとすれば、私は現実空間にいるようです。
ただし絶対というものが存在しないように、現実というものが存在するのか否か。
蟻には蟻の現実が在り、象には象の現実が在るぞう。
投稿: Hans | 2009年7月 2日 (木) 13:56
>Hansさん
人間は脳が発達しすぎちゃって、そのぶん5感の性能は今一みたいです。
鳥の視覚・犬の嗅覚は現実を鮮明に捉えて、脳で余計な演算をせず現実を感じさせてくれるみたいです。
蟻は触覚、象は嗅覚ですかね。
投稿: tatsuo1 | 2009年7月 3日 (金) 06:11
なるほど現代人の五感が鈍ってきたのは、脳の発達によるのですね。納得です。
特に視覚に対する補完的画像処理能力が、脳の主機能となってきたことにより、脳内で作られる地球上の画像を、現実と認識するわけですね。
うちの犬の視覚はかなり劣るようです。そのぶん自然に接する感性が強いんだろうなあ、と思いますよ。
投稿: Hans | 2009年7月 3日 (金) 15:54
>Hansさん
人間は脳で上手に処理することに偏りすぎたので、錯覚などが起こるそうです。
頭ではなく、全身で自然を感じることが出来たならば、これは幸せ。
「センス・オブ・ワンダー」大切ですね。
投稿: tatsuo1 | 2009年7月 3日 (金) 17:30