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環境考古学と「もののけ姫」

日経ビジネス オンラインに載っていた、環境考古学者の安田喜憲教授のインタビュー記事に興味を引かれた。

要旨は以下のとおり。
1.ギリシャ文明は木を切りつくした為に崩壊した。
2、ローマ文明も木を切りつくし、一神教(キリスト教)を国教にしたため滅んだ。
3、森の文明で生まれた多神教は、命の尊さ・生物と自然に畏敬の念をもたらした。
4、砂漠で生まれた一神教は、自然への畏敬の念が欠如している。
5、産業革命以降、アダムスミス・マルサス等により市場原理主義は誕生した。
6、市場原理主義は、富んでいるものに一番都合の良い考え方。(貧しいのは、競争に負けた自己責任だ)
7、市場原理主義の一部の金持ちが、更に富(もう使い切れないのに)を増やすために穀物を買占め、何千万人の貧しい人々が、命の危険にさらされた。
8、縄文時代は1万年近く続いたが、戦争をやった痕跡が見つかっていない。命を最も大切にした時代。
9、2050年~70年で現代文明は崩壊するだろう。
10、崩壊の原因①人口の増加に食料・エネルギー供給が間に合わない
11、崩壊の原因②気候変動・温暖化は更に勢いを増し、寒冷地の氷床が解けて海洋循環(深層・表層循環)が無くなり生態系が大きく変わる
12、一神教の世界観に立脚した経済システムに変わるシステムを多神教の世界観を持つ日本が作るべき。

要するに、市場原理主義と自然への畏敬を忘れ成長した現代文明は、自己矛盾と自ら起こした環境破壊で、崩壊すると言う内容。

ふと気が付いた。宮崎アニメ「もののけ姫」は、市場原理主義と自然への畏敬の念を忘れた集団と多神教の神々と暮らす少女との戦いの物語だったんだ。

「もののけ姫」があれだけ受けた背景には、日本人の中に現代文明に対する矛盾感と不毛感が有ったのでは・・・・

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コメント

とても興味深く読ませていただきました。
安田喜憲氏の意見、宮崎駿氏が作ったもののけ姫はもちろんですが、それを繋げて考察されたtatsuo1さん、すごいです。

投稿: kame3 | 2009年2月 5日 (木) 08:21

人間が人間で、あるいは地球が地球であり続けるための試練が来るといいます。
それはマヤ文明の言う2012年かもしれません。
そのときに人間を正しい方向に導くのは、ひょっとすると日本人かもしれません。
それはtatsuo1さんの言うように、我々日本人が自然に対する畏怖の念を持ち、祖先や魂を神のごとく扱えることに由来するのかもしれませんね。
その時のために魂の浄化を進めておきましょう。
?How?

投稿: Hans | 2009年2月 5日 (木) 12:30

>kame3さん
安田喜憲氏の意見は、興味深く説得力ありますよね。砂漠で生まれた一神教には、自然への畏敬の念が無いと言うのは、面白い発見だと思います。
>Hansさん
12世紀以降キリスト教徒は、ヨーロッパの森を伐採して行き、英国では90%ドイツで70%スイスで90%の森が伐採されたそうです。今EUの人々は環境保護を訴えていますが、東南アジアではEUの企業は大規模な森林伐採をしているそうです。エゴ・ダブルスタンダード!!

投稿: tatsuo1 | 2009年2月 5日 (木) 18:58

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