中川効果?
昨年秋からの急な円高で、日本の自動車・電機等の輸出関連メーカーは、景気低迷での売上げの減少に加え、為替差損で決算予想を大幅に下方修正した。
この急激な円高に対し、政府・日銀は為替介入をするスタンスすら見せず、各メーカーは派遣切り・内定取り消しなど経費削減を猛烈に進めて行った。
急激な円高の原因は、日本の金融機関は欧米の金融機関に比べ不良債権・不良金融資産が大幅に少なそうなことと、各国のグリーンニューディール政策に対応できる、省エネ技術・再生可能エネルギーに関する技術の日本の優位性を反映した物だったと思う。
しかし2月16日頃から急激な円安となり、この10日間でドルに対して7円ほど円安になった。
急激な円安の原因を探っていると、原因の一つに「G7後の中川財政金融担当大臣のもうろう会見」があるらしい。あの「もうろう会見」を見た欧米の投資家達は「あんな人間がこの大切な時期に大臣をするような日本はダメだ!!」と言うことで、円売りに転じた・・・・と言うことらしい。
日本の大臣は、年功序列的に決まる要素が強い。また国会議員も世襲議員が増え、実力主義とは程遠い。せめて首相の選出は、直接選挙での選出を望むのは、私だけだろうか・・・
このまま円安が進めば、3月末決算を若干上方修正するメーカーも出て来るかもしれない。何とも皮肉な「中川効果」である。
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